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シェエラザード

本を読むのが好きで、いつも何かしら読んでいるのですが、最近はビジネス書とか、パソコン関連の本ばかりで、小説を全然読んでいませんでした。
時間がないということもあり、なかなか集中して読む時間はないのですが、このところ昼休みに食事をしながら、少しずつ読んでいます。
ゴールデンウィークを利用して読んだ本の1冊がこれ。
シェエラザード(上) ( 著者: 浅田次郎 | 出版社: 講談社 )『シェエラザード』 (浅田次郎)です。

終戦間際の昭和20年4月連合国の要請により、捕虜や民間人への救援品を輸送、国際法により、安全が保証されていたはずの『弥勒丸』が米潜水艦の攻撃により、台湾沖で沈没。
実はその船倉には、膨大な量の金塊が積まれていました。
物語は、町金の社長がその引き上げを持ちかけられるところから始まります。
ミステリアスな導入部分から、次第に運命の糸で引き寄せられていく人々、
過去と現在が交錯し、次第に解き明かされていくナゾ。
そして、戦時下の人々の心理と、良心、弥勒丸乗組員達の矜持・・・
実際に起こった「阿波丸事件」を題材にしているだけに、リアリティーがありぐいぐい引き込まれていきました。

久しぶりに読んだ浅田作品ですが、面白かったです。
「阿波丸」についてもちょっと調べてみたり・・・

戦後生まれの私達、故意か偶然かいつも歴史の授業で、近代になるころには、年度末になり、教科書を余して終了。
まともな昭和史を教わっていない身には、恥ずかしながら知らないことが多すぎるようです。
ちょっと勉強してみよう。