知床に行きたくて、いろいろ調べていて出会った本。
加藤俊寿さんの『僕らは冬の知床で』
著者の若い頃の体験を元にした、私小説とも言うべき作品です。
やや内気で人付き合いがあまりうまくない主人公、”佐藤”が大学卒業を前に
冬の知床へ一人旅に出ます。
そこでの地元の人たちとのふれあい、滞在したユースホステルでの仲間との
出会い。
ほのかな恋心。
夜はいろり部屋で仲間達と酒を酌み交わし、昼は美しい雪景色の中を
みんなで探検する。
そして流氷に沈む美しい夕日を眺め・・・
そうするうちに少しずつ変わっていく主人公・・・
そんな主人公の内面や、知床の自然とユースホステルでの楽しい生活が、
読みやすい1人称の文章で描かれています。
こんな気ままな旅、うらやましいですね・・・
冬の知床に流氷を見に行きたくなりました(^_^)