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サトリとシブミ

なんだかたいそうなタイトルですが、日本的精神世界を語るつもりは
ありません・・・
と言うか、語れませんし(^_^;)

本の話です。

何度か、ドン・ウィンズロウの本が面白いと言うことを書いたと思うの
ですが、少し前に同作者の「サトリ」という作品を読みました。

この本は、ニコライ・ヘルと言う冷戦時代に活躍した伝説の暗殺者を
描いたものなのですが(もちろんフィクションです)、
元々はトレヴェニアンと言う人が書いた「シブミ」という小説の続編と
言うか、前日譚なのです。

(海外では、亡くなった小説家の作品の続編を、他の人が書くことが
わりとあるそうです)

そんな流れで、トレヴェニアンの「シブミ」も読んでみました。

トレヴェニアン シブミ

ミュンヘン・オリンピックのテロ事件の犯人に報復しようとして、失敗した
ユダヤ人グループのただ一人の生き残りハンナが、伝説の暗殺者
ニコライ・ヘルに、助けを求め・・・

CIAや、世界のエネルギー市場を操る巨大組織などが絡んで、とても面白い
活劇小説なのですが、それ以上に興味深かったのが、作者の日本文化や
日本的精神に対する深い理解と愛情です。

戦前・戦中・戦後の日本が描かれているのですが、占領下の日本で
その美しい文化がどんどん失われ、アメリカナイズされていくことを
嘆いています。
対して、アメリカ人やアメリカ文化には、痛烈な批判が書かれており、
そのアメリカがおこなった、原爆投下や、東京大空襲、そして極東
国際軍事裁判も強く非難しています。

1979年に書かれた作品ですが、アメリカ海軍にいて、その後大学教授
なども勤めたアメリカ人が、こんな風に日本文化や精神世界を書いて
いることに対して大変な驚きと、うれしさを味わった本でした。

アマゾンのリンクを張っておきますので、興味のある方はどうぞ(^_^)