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2008.04.01

死神の精度

伊坂 幸太郎の『 死神の精度』を読みました。

死神の精度

『死神』と言うと、『デスノート』など、オカルティックなものを、
思い浮かべそうですが、これはなかなか人間味あふれる小説でした。

主人公は死神、1週間後に死ぬことになるであろう人間の調査をして、
その死を「可」あるいは「不可」と決める役目をします。
いわゆる、一般的に人をしに導くのではなく、死か生かを決める死神。
床屋の亭主が、切られた髪に興味がない、と言うように人間には興味が
ないと言う死神が、担当する人間との1週間の出会いと出来事を、
時に独特のユーモアを交え、独自の視点で淡々と描かれています。

6編の短編小説からなるのですが、最後の話が特にいい。
「ああ、やっぱりこういうことになるんだ」
と、ちょっと安心するような、読後感のいい話でした。

映画化されたようですが、死に神の視点から一人称で描かれた小説
どんな風になったのか・・・
こちらも、ちょっと興味あります。

2007.12.18

翻訳本はどうも苦手

この間から読んでいた「レッドドラゴン」をやっと読み終わりました。
話自体は面白かったのですが、どうも翻訳に、なんだかおかしな表現が多く、感情移入出来ませんでした。
いかにも英語をそのまま日本語に訳しました、ってところが多々あり、一度気になりだすと、どうもダメです。
やっぱり翻訳本は苦手です。

そう思って、ちょっと検索してみると「羊たちの沈黙」の訳文は、もっとひどいらしい・・・
もう、このシリーズを読むのは止めて、宮部みゆきを読もう。
前もって買わなくてよかったです(^_^;)

2007.06.05

RUN!RUN!RUN!

一昨日の白浜トライアスロンでかなり追い込みましたので、昨日に引き続き今日も休養日です。
昨日は、筋肉痛で足が張ってました(^_^;)

で、少し前に読み終えた本の話など・・
『RUN!RUN!RUN!』

「RUN!RUN!RUN!」

箱根駅伝を舞台にした話しです。主人公は、入学したての1年生ながら、ずば抜けた素質をもつランナー。
中学・高校と記録を塗り替え続けてきて、大学でも特待生として、飛び抜けた存在です。
『箱根駅伝は通過点、目標はオリンピックの金メダルを取ること。』

襷に意味を見いださず、仲間もいらない、もちろん飲み会などにもいっさい参加しない、孤高の選手。
しかし、兄の死をきっかけに、自身の素質の陰に隠された秘密に気づいてしまいます・・・
そして、箱根駅伝の選手を辞退、補欠選手のサポートに回ります。
走ることの意味・本当に金メダルを取ることが夢なのか、本当の自分の夢は?
疑惑とプライド、葛藤、揺れる心・・・
駅伝の後、主人公の取った行動と結末には、ちょっと驚きました。
なかなか読後感のいい本でした。

この本を読んでいると、私なんかは凡人で良かったとつくづく思います。
才能があれば、と思うこともしばしばでしたが、凡人だからこそ、努力して、それが報われたら、それは全て自分の力と、自分を信じることが出来ます。
もちろんいろんな人の協力で、レベルアップしているのですが、少なくとも努力が報われることに、なんの負い目も感じずに済みます。

本の中に

『努力はね、裏切らない神様だ。
努力した分、必ず御利益がある神様だ。
だけど、この神様はのんびり屋で、ちょっと気まぐれだから、
いつ御利益があるかはわからない。
だから神様を信じられなくなるときがある。
でもちゃんと見てる。知ってる』

って文章があります。
五島のアイアンマンで御利益があるといいんですけどねぇ・・・
まだまだ努力が足りないと言われるかなぁ(^_^;)

あ、誤解の無いように言っておきますが、私は自分が
すっごく努力しているとは思ってないです。
と言うか、「努力してますー」て言うのあまり好きじゃないし。
理想は、白鳥ですね。
優雅に漂いながら、水面下で水を掻いているってやつです 。

2007.05.09

1本足のアスリート

今日は、予定通り朝5時に起きてバイク練習をしました。
西神の外周道路をぐるっと、50km、1時間50分でした。
アベレージも、以前は23km台だったのが、ちょっと前が25km、今日は26.6km/hでした。
まだまだ遅いですが、それでも自分なりに少しずつ速くなってきているのを実感できています。

ところで、だいぶ前から読みかけていた
『1本足の栄光―ある片足アスリートの半生』
『1本足の栄光―ある片足アスリートの半生』
という本をやっと読み終えました。

著者のポール マーティンは、10代の頃から、非行・ドラッグ・飲酒、更にたびたび事故を起こしたり、と何ともはちゃめちゃな青春時代を過ごします。
そして、5度目の交通事故で左足を膝下から切断。
しかし、1本足になってから、スキーを始めた時に第2の人生が始まります。
その後、マラソン・アイスホッケー、そしてトライアスロン、自転車競技とアスリートとしての道を歩き始め、シドニー・パラリンピック出場、02年障害者自転車世界選手権優賞、ハワイ・アイアンマン・レース完走など素晴らしい成績を収めていきます。

最初はなんてヤツや・・・てな感じですが、その明るく、常に前向きな姿勢には、読んでいてしばしば胸が熱くなりました。
特に、ハワイアイアンマンのシーンでは、本当に感動します。
「一番好きな競技はトライアスロン、特にアイアンマンの距離で競われるレースは、そのたびにものすごい達成感を味わわせてくれるのだ。」
との言葉通り、その後も各地のアイアンマンに出場、ドイツの大会では、10時間41分で完走しています。

ほんとすごい・・・
実は、最近ちょっとモチベーションが上がっているのもこの本の影響です(^^)

2006.12.16

風が強く吹いている

やっと読み終えました。
三浦しをんの『風が強く吹いている』
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高校時代一流だったけれども、故障や、問題を起こしたりして、挫折していた二人のランナーが出会い、おんぼろアパート竹青荘に住む、同じ寛政大の学生達とたった10人で箱根駅伝を目指す物語なのですが、それぞれの登場人物がすごく良く描かれていて、ほのぼのとして、時にジーンとして、そして読んでいるうちに自分も走りたくなって・・・
走ると言うことがどういうことか、タイムや順位だけではない高みを目指す面々。

帯に「超ストレートな大型青春小説」と書いてあるその通りの内容でした。
本当にいい本です。

2006.11.22

蒲生邸事件

今朝は、スイムの練習をしてきました。
例によって、「トータル・イマージョン・スイミング」のドリル中心ですが、なかなか難しいですね。
今までは、上級コースでプルでバンバン?泳いでいたのですが、今は「初級コース」のレーンで上を向いてピチャピチャ、ヨレヨレとバランスを取る練習です(笑)
まあ、何事も基礎が肝心ですので、もうしばらく辛抱して頑張ります。

ところで、このところちょっとペースは落ちましたが、相変わらず宮部みゆきの本を読んでいます。
今日はやっと「蒲生邸事件」を読み終えました。
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大学受験に失敗し、予備校の受験のために東京にきていた青年が、宿泊していたホテルが火事になり、時間旅行の能力を持つ男に助けられてたどり着いたのが、昭和11年2月26日の東京蒲生邸。
まさに二・二六事件が起きようとしているところです。
その二・二六事件の最中に、退役した陸軍大将蒲生憲之が邸宅で自決、
その後の展開がすごく面白く、読後感も爽やかでよかったです。
ほんと、宮部みゆきの本は面白いです。

2006.11.02

宮部みゆきワールド

少し前に、「模倣犯」を読んでいると言うことを書きましたが、それ以来宮部みゆきワールドにどっぷりハマっています。
あの分厚い本上下巻を読み終え、その後「火車」を読み、今日「スネーク狩り」を読み終えました。
どの作品も本当に面白く、読み出すと止まらないです。
おかげで、トレーニングと睡眠時間が随分減ってしまいました(^_^;)

さあ、今から「鳩笛草」その次は「クロスファイア」上下巻です…
あと、時代物も面白いらしいので、こちらも読みたいですが、これから仕事も忙しくなるんですよね(笑)

2006.07.04

半島を出よ(上・下)

昨日、引退を表明した中田英が、だいぶ前に読んでいる、と言って話題になった本。
『半島を出よ』(村上 龍)を読みました。
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上・下巻でかなりの、量・密度のある本でした。
舞台は2011年と近未来の日本。
”反乱軍”を名乗る北朝鮮の特殊部隊兵士9人が、福岡ドームを占拠、その後500人ほどの兵士が北朝鮮から輸送機でやってきます。
そして福岡市を事実上占領、それに対して何も有効な手を打てない日本政府、無責任なマスコミ達。
マシーンのような、北朝鮮の特殊部隊兵士と、その背景等々・・・
すごくリアルで、もしかすると本当に起こってもおかしくない、と思わせる展開です。
なにしろ、北朝鮮の人たちと政治背景、拷問など、怖すぎ(^_^;)
最近のニュースで、金英男氏の、北朝鮮での会見について「本当のこと言ってない」とか言ってますが、この本を読んだら、北朝鮮にいて本当のことなんか言えるわけがない、と思ってしまいます。

それでも、この殺人機械のようなコマンド達も、やっぱり人間で、現実に豊かな世界を見た時に、弱さがあったりするところに、ちょっとほっとしましたが。
とにかく面白い本でした。
一読の価値ありです。

2006.06.19

『末期ガンになったIT社長からの手紙』読了

『末期ガンになったIT社長からの手紙』
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読み終えました。
本の内容や、著者の藤田さんについては、ちょうど今日の『YOMIURI ONLINE』で紹介されている記事がありますので、そちらをご覧下さい。
(読売新聞にも掲載されているようなのですが、我が家の神戸版には載ってませんでした)

本を読んで、まず著者の藤田さんの強さと冷静さにたいする大きな驚きがありました。
ご自身の、発病から、再発までのプロセス、そしてその時の感情の変化をを淡々と書かれています。
これほどまでに、真っ正面からこのような重い病気と向き合える人がいるのか、と正直大きな衝撃を受けました。
私たち、トライアスリートはよく「鉄人」とか言われて、いかにも強い人のように思われます。
また、格闘技の専門家なども本当に強そうです。
けれども、真の鉄人とは、この藤田さんのような人ではないかと思います。

心から尊敬すると同時に、死の宣告をされた人に対して、こういうことを言うのはおかしいかも知れませんが、ある種の希望を持てました。
それは、私も万一、同じような状況になった時に、こんな風に冷静に、前向きにいられるかも知れない。
と言う希望です。
もちろん、生やさしいわけではありません。

けれど、例えば、初めてトライアスロンという競技を知った時は、別世界の人間がやるもの、とても自分には無理、と思ってたのが、その後、テレビで多くの人がやっているのを見て自分も出来るかも、とやり始めやがて出来るようになったように。
こうありたい、と思ったことを出来ている人がいる、と言うことは自分も出来るかも知れない、と言うことでもあります。

ところで、IT社長って言うと、M&Aなどで手段を選ばず、実態のない商売で金儲けばかり考えている人、というイメージがありますが、この藤田氏はインターネットの特徴を活用した、非常に堅実なビジネスをされているようです。
そう言う意味でも、すごく好感が持てました。
そして、病気になったからと言って、今までの仕事中心の人生を後悔されているわけではなく、常に前向きに生きています。

がん治療にかかわる医師や患者の知恵をネットで集め、新薬の早期実用化を促すという「事業計画」に着手したのだ。ITにかかわり続けた経験を、最後の挑戦に注ぎ込めると思うと、前向きになれた。

と言う風に、今までやってきたことがあるからこそ、出来ることもあります。
平々凡々、のんべんだらりと生きてきていればけっして出来ないでしょう。

それにしても、藤田さんのブログがあるのですが、本を知ってから見た時に6月8日から更新されていなくて、すごく心配だったのですが、今日見ると更新されていました。
今も前を向いて、頑張っておられます。
心から応援したいし、それにはこうやってブログで紹介したりして、一人でも多くの人にこの本を手にとって貰うことだと思います。
一読の価値は十二分にある本だと思います。

2006.06.14

末期ガンになったIT社長からの手紙

今朝、新聞を見ていて、気になる本の広告が目に付きました。
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『末期ガンになったIT社長からの手紙』というタイトルの本です。
広告の中には「むちゃくちゃに仕事ばかりしてきた。金は貯まりに貯まった。だが、それにどんな意味があるのか?刻々近づく死のカウントダウン・・・」という風な文字が躍っています。

IT社長の本というと、上場して大儲けした人の、成功談ばかりでしたが、ちょっと衝撃的な感じがします。
で早速、ネットで調べて、注文してみました。

まだ届いていませんし、全くどんな内容かも分かりませんので、本や著者の話は置いておくとして・・・ちょっと思ったことを・・・

私は、早くに父親を癌で亡くしたこともありずっと、人間はいつ死ぬか分からない、と言うか自分は癌家系だから、多分早死にする、と思って生きています。
幸い、親父が癌を発病した46歳をアイアンマン完走出来る状態で迎えることが出来ました。
もちろん、なかなかいつ死んでもいい、と言うわけにはいかなくって、もし今死んだらと言うか、あと「3ヶ月の命」とか言われたら、家族のこととかすごく心配だし、耐えられるかどうか分かりません・・・
けど、いつ死んでも悔いがないように生きたいとずっと思ってきました。
トライアスロンをやっているのも、そうです。
苦しいからこそ、生きている証のような気がします。
死んでしまったら、苦しみも何も分かりませんから・・・生きていればこそ、命の燃焼を思いっきり感じられるのがトライアスロンの魅力でもあります。
ある意味、死と隣り合わせの部分もありますし(^_^;)
サバイバルとかそう言うのにもすごく興味があります。
目一杯生きる努力をするからこそ、満足と思える瞬間が来るのでしょう。

で、この本の広告にある「むちゃくちゃに仕事ばかりしてきた。金は貯まりに貯まった。だが、それにどんな意味があるのか?」という部分。
やっぱりこれは、経営者として引っかかりますよね〜
仕事は大事だし、仕事しないと生きていけないし、仕事が生き甲斐、会社を大きくするのが夢、って人もいっぱいいるし。
仕事をしている時が一番楽しければ、後3ヶ月の命でも仕事をしたらいいと思うし。

映画「キャスト・アウェイ」や「天使がくれた時間」などを観ても、仕事一筋の人生のむなしさを描いていたりするのですが、それはそれ、個人の価値観の問題ですよね。
決して、それが悪いとは思いません。

けど、例えば、私の周りでネット関連の仕事をしている人たちの中に「今は忙しいけど、もう少し時間が出来たら、もう少しお金に余裕が出来たら、あなた達のために時間を使うから、もう少し待って」と妻あるいは、夫、子供達にいいながら仕事をしている人たちがいっぱいいます。
また、もっとお金が出来れば幸せになれる、もう少し時間が取れるようになれば幸せになれる、と思っている人も。
けど、私はちょっと違うんじゃないかな?
と思います。
昔から、人は時間を作りたくって、努力してきて、何日もかかって移動していた、東京-大阪間が2〜3時間で移動出来るようになり、豊かになりたくって、それこそ昔の王侯貴族でも出来なかったような、生活が出来るようになっているのが、現在のこの国だと思います。
でも・・・なぜか、全然幸せにならないんですよね。
上場するような企業に、自分の事業を伸ばしても、自家用ジェットで移動出来るようになっても、おそらくそれは一緒でしょうね。
「もうちょっと」は、気づかない限り永遠に来ないと思います。

だから働かない分けじゃなくって、適当であきらめるわけでもなくって。
もちろん私も、自分なりに目一杯やってます。
けど、それ以外の部分も持っていたい、死ぬ時に仕事だけの人間で終わりたくない。
そんなことを、改めて、いろいろ考えてしまいました。
まだ、どんな本か読んでもないのに(^_^;)

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